2002年11月のパスカルのおもちゃばこ


 こんにちは、パスカルです。
 いやあ、急に寒くなってきたねえ。クーラー嫌いで、夏の暑さはたいてい我慢できるかあさまだけど、寒さにはめちゃ弱いらしく「灯油買っとかなきゃ」なんて言ってたよ。
 このくらいの寒さのときは、僕は兄ちゃんの部屋にいるのが好きなんだ。
前に、勝手に部屋に入ってCDコンポの上を走り回り、コード類をひっかき回したせいで、兄ちゃんは部屋に入れてくれないけど、一度眠ってしまうと多少の地震でも起きないくらいのヤツだから、僕は兄ちゃんが寝入った頃を見計らって戸(兄ちゃんの部屋は鍵のかかるドアじゃなくて、僕にとってラッキーなことに引き戸なんだヨ!)の細いすき間にそっと前足を入れてみる。すると、3cmくらい開くから、鼻先を入れる感じでウーッと進むと体も入れちゃうんだ。ベッドに上がって、兄ちゃんの足もとか、肩の近くのスペースのあるところでじっとしているのが実にいい気もち。
当然、戸を閉めたりはしないから、朝まで戸は10cmくらい開いていることになるよね。すると、かあさまが大抵一番に起きてくるんだけど、戸が開いてるのを見て閉めてしまうんだ。僕はそれで目を覚まして、「ヤバイ、このままだとすぐには朝ごはんが貰えいない」って思って、ワォンワォン啼くから、部屋に入ったことがバレてしまう。
 この頃は兄ちゃんも諦めたのか、「中南米にアンカ犬ってのがいて山中で冷えたときに人を温める役に立ってるらしいけど、この家じゃ僕がパスカルの湯たんぽに使われてるんだ」って、ちょっと怒って言ってた。僕が家の人をうまく利用するだけの悪い猫みたいに言うなんてけしからん話だよ。ネェ。
けしからんと言えば、かあさまはこの間、2日間家から消えてたんだ。福岡の実家に遊びに行ったらしいんだけど、夕方になっても、次の日になっても帰ってこなくて、家の中は兄ちゃんとパパだけで、そうするとご飯もあまり食べたくないし淋しいし・・・・・本当に困ったんだよ。もうっ!!
             じゃ又、来月ね。

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